浦戸諸島は、日本の種牡蠣の一大生産拠点でもあり、先祖代々受け継がれてきた牡蠣養殖の歴史があります。
日本三景・松島湾に点在する島々の一つとして、美しい自然景観を守り続けています。

その地に暮らし、歴史を繋ぎ、継承し続けている島民の皆さんにフォーカスを当て、ご紹介します。
「この人に会いたい」「この人と話してみたい」と興味を持ち、やがて人が人を呼ぶサイクルが生まれ、ファンが拡大していく、浦戸諸島にはその高いポテンシャルがあります。

内海 公男 氏 / 桂島

桂島の区長でありながら、牡蠣生産者の一人。全国有数の漁場の中で、「種牡蠣」が育つ海は限られています。穏やかな島陰や適度な深さの浅瀬等、種牡蠣が育ちやすい条件が揃う浦戸諸島。そんな300年以上も前から続く牡蠣養殖の技術と伝統を守り続けています。旨味と栄養がたっぷり詰まったぷりぷりの牡蠣は絶品です。

内海 信吉 氏 / 桂島

団体職員として働きながら島歩きガイドをしています。以前は牡蠣生産者でもあり、牡蠣養殖の歴史や文化的背景に大変詳しく、天候条件の良い日には船での島めぐりをしながら漁場見学も出来ます。島の歴史文化は勿論のこと、島の植物や絶景ポイントなど、ガイドブックには載っていない見所を沢山紹介してくれます。

内海 春雄 氏 / 桂島

桂島でペンションスターボードを経営しながら、牡蠣生産者の一人。スターボードでは美しい松島の景色と旬の海の幸が味わえます。漁師でもあるオーナー自らが手塩にかけて育てた牡蠣の、新鮮で濃厚な味わいは絶品。海の遊びや食の知識が豊富なオーナーと触れ合いながら、日常から少し離れた「島じかん」を楽しめます。

内海 みな子 氏 / 桂島

がんばる浦戸の母ちゃん会の代表を務める内海みな子さん。母ちゃん会は、2016年に養殖業を営む女性達で設立。浦戸で獲れた美味しい食材をより多くの方々にお裾分けして知って頂きたいとの思いから活動をスタート。特産品の牡蠣や海苔を使った佃煮などの販売や、旬の食材を使った手料理が並ぶお弁当の販売を行っています。

内海 由美子 氏 / 桂島

がんばる浦戸の母ちゃん会のメンバーでもあり、牡蠣と並ぶ島の産業でもある「海苔養殖」を手伝っています。海苔の積んできた船から、タンクに入れる作業をして、乾燥庫で出来上がった海苔を選別していく大事なお仕事を担っています。
お料理上手でもある由美子さんは生海苔の美味しい食べ方なども教えてくれる、島のお母さんです。

遠藤 勝 氏 / 野々島

野々島の魅力を伝える「野々島感動支援隊」を運営。カヌー体験やだんべっこ船での島めぐりなど、生粋の島育ちだからこそ知る隠れた島の魅力を沢山紹介してくれます。海の生き物や海鳥についての知識も豊富で、誰かに話したくなるような新たな発見や知識を得られます。遠藤さんガイドのもと、穏やかな湾内をカヌーで島めぐり。日常を忘れ、贅沢な島じかんが味わえます。

鈴木 宏明 氏 / 野々島

野々島の牡蠣漁師。海中で養殖する「垂下式養殖法」が主流の中、海外輸出に適した「潮間帯養殖法」を学びながら若手育成にも邁進中。今もなお、新しいことに挑戦し続けている鈴木さんの一生懸命な姿を見ていると、活力が湧いてきます。海外では、鈴木さんが育てる小ぶりながらも殻の形が整った殻つき活牡蠣が人気です。

高橋 栄悦 氏 / 桂島石浜

桂島の石浜地区区長を務めながら、刺し網漁師。刺し網漁のメインとなる春から夏にかけて、カレイやヒラメのほか、ワタリガニの漁を行っています。また、里山植生保全・活用活動も行っており、積極的に大学と連携しながら、地域の伝統的手法と新規手法を組合せた環境教育プログラムの開発にもご尽力されています。島に大量自生している竹を使った竹炭作りなど、楽しく学べます。

外川 栄子 氏 / 寒風沢島

寒風沢島で民宿外川屋をご夫婦で営む。つい「ただいま」と言いたくなる、どこか懐かしい故郷を感じさせる家庭的なお宿。食卓には地元で獲れた食材を使った郷土料理をはじめとしたお料理の数々。どれも美味で栄養、ボリューム満点。一番の癒しはお母さんの可愛らしい笑顔。人の温もりに触れ、ほっこりできると評判です。

外川 晴信 氏 / 寒風沢島

民宿外川屋のご主人。こんがりと日焼けした海の男を感じさせる風体からちらっと覗かせる白い歯が印象的。民宿を営む傍ら75歳になった今でもワカメ養殖を行い、素潜りで採れたウニ・鮑などの新鮮な海鮮が民宿で楽しめます。また、浦戸諸島で唯一の米生産者。離島での米作りは非常に難しく、伝統的な農法で作られたお米は、生産者も少なく希少価値が高いお米です。純米吟醸酒「浦霞寒風沢」も作られ、近年注目を集めています。

尾形 勝利 氏 / 朴島

浦戸諸島の有人島では一番小さな島となる朴島。この朴島の区長を務めながら、養殖牡蠣の子供「種牡蠣(稚貝)」の採苗と養殖を行っています。牡蠣の種が採れる海は世界的にも少なく、朴島はその中の貴重な一つ。年々、海水温が上昇し、種牡蠣の採苗も困難を極める中、祖父が始めた種牡蠣の採苗と養殖を、尾形さんは今もなお守り続け、美味しい牡蠣を作り続けています。

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